- アナログオシロスコープの基本機能と特徴がわかる
- CQ5660の技術仕様を詳しく解説し、使い方のポイントを紹介
- 購入前に知っておきたいメリットや注意点、FAQを通じて疑問を解消できる
アナログオシロスコープとは何か?基本を押さえよう
アナログオシロスコープは、電気信号の波形をリアルタイムで観測するための計測器です。特に電子回路の設計やトラブルシューティングに欠かせないツールとして、長年にわたり多くのエンジニアに愛用されています。デジタルオシロスコープが普及している現在でも、アナログ特有の滑らかな波形表示や直感的な操作感は根強い人気を誇っています。
この機器の最大の特徴は、CRT(陰極線管)を使った表示方式にあります。CRTは電子ビームを画面に照射し、波形を描き出すため、波形の変化をリアルタイムかつ滑らかに観察できるのです。特に高速な信号の立ち上がりや細かな変動を視覚的に捉えたい場合に適しています。
また、アナログオシロスコープは操作がシンプルで、物理的なノブやスイッチを使って感度や時間軸を調整します。これにより、初心者でも直感的に使いやすいのが魅力です。さらに、波形の変化を連続的に追うことができるため、信号の微妙な揺らぎやノイズの様子を把握しやすい点も見逃せません。
一方で、デジタルオシロスコープと比較すると、波形の保存や詳細な解析機能は限定的です。ですが、アナログならではのリアルタイム性と視認性は、特定の用途において非常に重宝されます。電気信号の基本的な波形観察を中心に使いたい方には、アナログオシロスコープは頼もしいパートナーになるでしょう。
このように、アナログオシロスコープは電子信号の波形をリアルタイムで観察するための基本的な計測器として、今もなお多くの現場で活躍しています。特に、信号の微細な変化を見逃したくない方には、非常に適した選択肢と言えます。
CQ5660の表示性能とCRTの魅力
CQ5660は、8×10DIVの表示領域を持つCRT方式のアナログオシロスコープです。1DIVが10mmの大きな画面は、波形を見やすく表示するために最適化されており、細かな信号の動きもはっきりと確認できます。CRTの特性として、波形の描画が滑らかで、信号の変化をリアルタイムで追いやすいのが大きな魅力です。
CRT表示は、電子ビームが画面上を走査しながら信号の電圧に応じて光点を動かす仕組みです。これにより、波形の連続的な動きを視覚的に捉えられます。特に高速信号の立ち上がりや立ち下がりを観察する際に、デジタル表示よりも自然で分かりやすい波形を得られるのが特徴です。
さらに、CQ5660は垂直方向の感度が1mV/DIVから5V/DIVまで幅広く設定可能で、12段階の校正ステップを持っています。これにより、微弱な信号から大きな信号まで幅広く対応できるため、さまざまな用途に適応します。垂直のトリミング比率も2.5:1を超えており、波形の拡大縮小が細かく調整できるのもポイントです。
水平方向の掃引時間は0.1μsから0.1秒/DIVまで設定可能で、最大10ns/DIVの高速掃引も対応。これにより、非常に高速な信号も正確に表示でき、詳細な波形解析が可能です。トリガシステムも多彩で、SINGLE、AUTO、NORM、TV-V、TH-Hなど多様なモードを備えていますので、安定した波形表示を実現します。
このように、CQ5660はCRTの良さを活かしつつ、広範囲な感度と時間軸の調整ができるため、初心者からプロまで幅広く使いやすいモデルと言えるでしょう。
垂直システムの詳細と使いこなしポイント
CQ5660の垂直システムは、信号の電圧を画面の上下方向に表示するための重要な機能です。感度は1mV/DIVから5V/DIVまで設定でき、12段階の校正ステップが用意されています。これにより、微弱な信号から高電圧の信号まで幅広く対応可能です。
感度の調整は、波形の見やすさに直結します。例えば、微小な信号を観察したい場合は1mV/DIVの高感度設定を使い、逆に大きな信号の場合は5V/DIVの低感度設定に切り替えることで、波形の上下振幅を適切に画面に収められます。
また、トリミング比率は2.5:1を超えており、波形の拡大や縮小が細かく調整できるため、細部の観察に便利です。入力インピーダンスは約1MΩで、入力容量は25pFと低めに抑えられているため、回路への影響を最小限にできます。
入力結合はAC、DC、GNDの3種類があり、信号の性質に応じて使い分けが可能です。AC結合は直流成分をカットし、交流成分だけを観察したい場合に便利で、DC結合は信号全体を表示したいときに使います。GND結合は基準線を画面に表示するためのモードです。
垂直モードはCH1、CH2、DUAL(CHOP、ALT)、ADD、CH2 inverseなど多彩で、2チャンネル同時表示や信号の合成、反転表示も可能です。これにより、複雑な信号の比較や解析がしやすくなっています。
こうした機能を使いこなすことで、CQ5660の垂直システムは幅広い信号観察に対応でき、電子回路の理解やトラブルシューティングに役立つでしょう。
水平システムとトリガ機能の使い方
水平システムは波形の時間軸を制御する部分で、CQ5660では掃引時間が0.1μsから0.1秒/DIVまで幅広く設定可能です。これにより、非常に高速な信号からゆっくり変化する信号まで、さまざまな波形を適切に表示できます。最大掃引時間は10ns/DIVに対応しており、高速信号の詳細な観察も可能です。
トリガ機能は波形の安定表示に欠かせません。CQ5660はSINGLE、AUTO、NORM、TV-V、TH-Hの5つのトリガモードを搭載しています。SINGLEモードは一度だけ波形を捕捉し停止するため、特定の瞬間をじっくり観察したいときに便利です。AUTOモードは波形がなくても自動的に掃引を行い、波形が途切れずに表示されます。NORMモードはトリガ条件が満たされた場合のみ掃引が行われるため、特定の信号を狙って観察したいときに使います。
トリガソースはALT、CH1、CH2、EXT、LINEから選べ、外部トリガ入力も可能です。これにより、外部の同期信号に合わせて波形を安定表示でき、複雑な測定にも対応します。外部トリガ入力のインピーダンスは1MΩ、最大入力電圧は300V(DC+ACピーク)と高耐圧設計です。
水平システムとトリガ機能をうまく組み合わせることで、安定した波形表示が実現し、信号の詳細な分析がしやすくなります。これらの機能は電子回路の設計や検証において非常に重要な役割を果たします。
X-Y動作とZ軸機能の活用法
CQ5660はX-Y動作にも対応しており、2つの入力信号をそれぞれX軸とY軸に割り当てて波形を表示できます。これにより、リサージュ図形の観察や位相差の解析が可能です。感度は5mV/DIVから5V/DIVまで設定でき、10段階の校正ステップを持っています。バンド幅はDCから500kHzまで対応しており、幅広い周波数帯の信号を扱えます。
また、Z軸機能は波形の明るさや強調表示に利用されます。CQ5660のZ軸感度は5Vp-pで、入力インピーダンスは47kΩです。使用可能な周波数範囲はDCから2MHzまでで、最大入力電圧は0V(DC+ACピーク)となっています。Z軸を使うことで、波形の特定部分を強調表示したり、変調信号の観察がしやすくなります。
これらの機能は、単なる波形観察だけでなく、信号の相関関係や変調特性の分析に役立ちます。CQ5660のX-Y動作とZ軸機能を活用することで、より高度な波形解析が可能となり、電子回路の理解が深まるでしょう。
CQ5660のメリットと購入前の注意点
このモデルの最大のメリットは、CRT方式ならではの滑らかな波形表示と、高精度な感度調整が可能な点です。特に1mV/DIVから5V/DIVまでの幅広い感度設定は、微弱信号から大電圧信号まで対応できるため、多様な測定ニーズに応えられます。
また、トリガシステムや水平システムの多彩な設定により、安定した波形表示が可能で、複雑な信号の解析にも適しています。X-Y動作やZ軸機能も搭載しており、専門的な波形解析にも対応できるのが嬉しいポイントです。
一方で、CRTを採用しているため、デジタル機器に比べてサイズや重量が大きめであることは留意が必要です。また、波形の保存やデータ転送機能は備わっていないため、記録や詳細解析は別途機器が必要になる場合があります。
さらに、価格は187,000円と決して安価ではありませんが、その分の性能と信頼性を備えているため、専門的な用途や長期的な使用を考える方には十分検討に値するモデルです。

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よくある質問(FAQ)で疑問を解消しよう
ここでは、CQ5660に関するよくある質問をまとめてみました。購入前の疑問や使い方のポイントをチェックしておきましょう。
- Q1: CQ5660は初心者でも使えますか?
基本的な操作はノブやスイッチで直感的に行えるため、電子回路の基礎知識があれば使いやすいです。初めての方でも説明書をしっかり読めば問題ありません。 - Q2: デジタルオシロスコープとの違いは?
アナログはリアルタイムで滑らかな波形が特徴で、信号の微細な揺らぎを視覚的に捉えやすいです。一方、デジタルは波形の保存や解析機能が充実しています。 - Q3: どんな信号に向いていますか?
高速信号やアナログ信号の観察に適しており、特に立ち上がり時間が5.83ns以下の信号も正確に表示可能です。 - Q4: メンテナンスは難しいですか?
CRTを使用しているため定期的な点検が必要ですが、基本的には電源を入れて正常に動作すれば問題ありません。専門業者によるメンテナンスをおすすめします。
まとめ:CQ5660はこんな方におすすめ
CQ5660は、アナログオシロスコープの良さを最大限に活かしつつ、高精度な感度設定と多彩な機能を備えたモデルです。CRT表示による滑らかな波形観察ができるため、電子回路の設計や検証に携わる方に特に適しています。
また、X-Y動作やZ軸機能など、専門的な波形解析にも対応しているため、幅広い用途で活躍が期待できます。価格はやや高めですが、その分の性能と信頼性を求める方には魅力的な選択肢となるでしょう。
初めてアナログオシロスコープを使う方でも、直感的な操作性と豊富な調整機能で扱いやすく、長く使い続けられる一台です。電子信号の波形観察にこだわりたい方は、ぜひ検討してみてください。

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